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秋が深まるころ、梵珠山の登山道の両側に試験管洗いのブラシにそっくりな花が見られる。これがサラシナショウマ、別名ヤサイショウマ(野菜升麻)である。風に揺れる様は実に見事である。
サラシナショウマは早春、まだ花茎の伸びないころの若葉をゆで、1~2日、小川の清流などでさらしておひたしなどの料理に用いる。サラシナは「晒(さら)す菜」の意味で、葉を水でさらして食べる草からきている。別名のヤサイショウマも同じように野菜として食べるからである。
ショウマはもともと中国名からきたもので、語源ははっきりしていない。
サラシナショウマの太くて黒い根茎を「升麻」といい、風邪の解熱やいぼ痔(じ)、切れ痔の「乙(おつ)字(じ)湯(とう)」の漢方処方として配合されている。
サラシナショウマは山菜であり、薬草でもある。
北海道から九州まで分布している。山地の草原や林縁、落葉樹林の中などに生える大型の多年草。高さ1.5メートルくらいにもなる。花期は山地では8月、低地では10月。尾のように長い花序に白い小さな花をびっしり付ける。花びらは小形で早く落ちるが、雄しべはたくさんあり目立つので、花びらに代わって昆虫を誘っている。花は下から順に咲くため、花と同時に実が付いていることもある。
ショウマと呼ばれる植物には、サラシナショウマと同じキンポウゲ科のルイヨウショウマ、ユキノシタ科のトリアシショウマ、バラ科のヤマブキショウマがある。












