1980年代以降、数々のヒット曲で日本のミュージックシーンを彩り続けているのが杉山清貴▼杉山といえば沖縄のイメージが強く冬夏言子もちょうど30年前、那覇市内のホテルロビーで偶然お会いした。もともとファンであり、それからは親近感すら湧いた。そんな彼の隠れた名曲に「OKINAWA IN MAY」がある▼♪愛する君の街沖縄が日本に返還(もど)った5月の事(こと)(中略)雲を染めてきらめく夕陽(ゆうひ)の海原を…♪ 南国の景色が浮かぶほど美しく、かつ叙情的な詞の曲が大半なのだが、珍しく政治的なメッセージを織り込んだ▼1972年5月15日の本土復帰後も、米軍基地とそれに伴う日米地位協定など政治に翻弄(ほんろう)され続ける沖縄県。楽園的な美しい自然、素朴な県民を守りたい―という杉山の願いがこもる▼国、県が法廷闘争までした名護市辺野古沖の海上工事が始動。米の顔色だけをうかがい、県民と寄り添う姿勢を忘れていることに沖縄は憤っている。10日には米トランプ大統領と初の首脳会談も控える。マティス国防長官の意外なアメの後に強烈なムチが待っていないか不安。