弘前市で暮らし始めた大学生時代、楽しみの一つは映画だった▼当時、南横町にあった映画館「弘前マリオン劇場」。友人から聞いて訪れたのを機にアート系映画にすっかりはまり、週替わりでの上映に合わせ、時間の許す限り毎週のように足を運んでいたものだ。こぢんまりとした劇場の雰囲気も気に入っていた▼1988年にオープンし、半年後には地方で公開の少ないアート系映画を週1本のペースで上映。一時は県内外からファンが訪れる全国的にも知られる存在だったという。閉館を知った時はとても残念だった▼しかし、マリオン時代のつながりは絶えることはなかった。マリオンに14年間勤めた元従業員が、つがる市のシネマヴィレッジ8・イオン柏で上映に携わり、マリオンファンが自然に足を運ぶようになった▼そのファンの熱意が実り今年6月、シネマヴィレッジ8・イオン柏で「同窓会」と称して、劇場内の一スクリーンを貸し切り、元従業員の原点となった思い出の映画「ニュー・シネマ・パラダイス」を特別上映する▼期間限定ではあるが、“伝説の映画館”の復活がとても楽しみだ。













