プラスチック製レジ袋の有料化が7月1日から義務付けられる。買い物客が持参したマイバッグを用いるなど必要以上にレジ袋を受け取らない機運を高めることでプラスチックごみの排出を減らし、生態系や環境への悪影響を抑えたり、地球温暖化の改善につなげたりすることが狙いだ。
 有料化自体は、2007年度の改正容器包装リサイクル法施行などを機に一部で既に導入済み。マイバッグを持参してスーパーへ向かうのが習慣化している人は多いだろう。ただ今回は物を売る全ての店が対象。買い物に煩わしさを感じることがあるかもしれないが、環境保護の一翼を担う気概を持ちながら買い物に臨みたい。
 有料化に関する環境省のキャンペーン「レジ袋チャレンジ」では、店頭でレジ袋をもらわない人の割合を、今年12月で3月時点(31%)の約2倍に当たる6割へ引き上げることを目標に掲げている。
 日本の1人当たりプラスチック容器包装廃棄量はアメリカに次いで多く、海洋に流出するプラごみが世界的に問題視される中で対応を迫られていた。
 国内で生じるプラごみ全体に占めるレジ袋の割合は2~3%程度。とはいえ、国民が身近なレジ袋の受け取りを1日1枚減らすだけでも、それなりの量の削減が期待できる。主要なプラごみである包装・容器類の削減に向けた第一歩ではあるが、レジ袋削減が単なる象徴行為にとどまらず、一定の意義があることは心に留めたい。
 一方で、プラごみ削減の動きに水を差しているのが、新型コロナウイルスの感染拡大だ。
 例えば、マイバッグを不衛生な状態で使っていると、新型コロナの感染リスクが高まるのではないかという懸念が指摘されている。確かにマイバッグは使用頻度が高く汚れやすい割には洗濯・洗浄する回数が少ないことに気付かされる。使用に当たっては、小まめに洗濯したりアルコールで清拭(せいしき)するといった衛生管理が必要だ。
 買い物時は、籠を持ったり紙幣・貨幣を受け渡したりといった行為も感染リスクをはらんでいる。エコバッグという特定の事物だけでなく、買い物に伴う行為全体を見詰め、感染リスクを減らしていく努力が求められよう。店員にはマイバッグに触れさせず、購入品は自らマイバッグに詰めるといった配慮も、新しい生活様式に求められる一つとは言えまいか。
 プラごみ削減で付言するならば、プラ製の使い捨て食器は新型コロナ流行下で、衛生管理の観点やテークアウト需要の伸びから排出量が増えていくと推察される。今後の動向と生活様式の変化を踏まえつつ、プラごみの発生抑制の在り方をいずれ考えなければならないだろう。