弘前市のはるか夢球場で来年、3年連続のプロ野球1軍戦が開催されることになった。
 日本野球機構(NPB)が7日、2019年のパ・リーグ公式戦の日程を発表し、県内では5月29日にはるか夢球場で楽天西武戦が開催されることが明らかになった。
 楽天と対戦する西武は、今季10年ぶりにリーグ優勝を果たした。さらに、弘前市出身の外崎修汰選手(弘前実高―富士大出)や藤田航生投手(弘前工高出)が所属するだけに、県内ファン注目の特別な一戦になることは間違いない。
 はるか夢球場では昨年6月に、県内で29年ぶりとなる1軍公式戦・楽天オリックス戦が開催された。1988(昭和63)年7月に県営球場で行われた広島ヤクルト戦以来となる待望の1軍戦に、詰め掛けたほぼ満員の1万3227人が歓声を上げ、プロのプレーに熱狂した。
 今年は7月に楽天ソフトバンク戦が開催され、県内外の野球ファンが2年連続の1軍公式戦を楽しんだほか、NPB主催の若手プロ野球選手による球宴「フレッシュオールスターゲーム」も開かれた。さらに8月にはイースタン・リーグ公式戦・巨人ロッテ戦も開催され、ファンにとっては存分に満喫できたシーズンだったろう。
 プロ野球1軍戦の開催地となるのは遠い夢と思われていた本県だが、誘致を目標に掲げた弘前市がはるか夢球場を改修し、誘致活動を粘り強く重ねたことで29年ぶりに実現に至った。以来、3年連続で1軍戦開催が決まったことは喜ばしいことだ。
 来年5月の対戦カードも大いに盛り上がりそうだ。本県にとって身近な存在である東北の球団楽天に、対する西武は弘前市出身の2人の選手が所属しており、早くも凱旋(がいせん)試合を期待する声が上がっている。
 間近で一流のプレーを満喫できることはもちろんだが、地元出身選手が所属する球団の試合を見ることで、子どもたちのプロ野球に対する親近感はより増すことだろう。
 プロの投手がマウンドに立つはるか夢球場は今や、地元の野球少年たちの憧れの場ともなっており、1軍戦の開催は子どもたちの夢を育む機会につながっている。「野球、ソフトボールの聖地というイメージを全国に発信したい」と誘致に取り組んできた弘前市をはじめ関係団体の狙い通り、効果は着実に表れ始めているようだ。
 これからも継続して1軍戦を開催できるよう、地域を挙げて誘致活動を後押ししたい。それによって、はるか夢球場の存在を広くアピールし地域活性化に結び付けたいものだ。同時に競技人口の拡大を図り、地元からもっとたくさんのプロ選手が輩出されるよう期待したい。