春爛漫(らんまん)の弘前公園で、弘前城築城400年祭のマスコットキャラクター「たか丸くん」が活動している。400年祭が来年に迫る中、花と会期が合った今年の弘前さくらまつりは9日まで準まつり体制になるなど、大勢の花見客にアピールする絶好の機会となっている。
 たか丸くんは昨年11月にお披露目された。弘前城の別名・鷹岡城からタカをイメージしたもので、藩祖津軽為信公の兜(かぶと)に3層の天守閣を載せ、刀を手にしたりりしい姿に似合わない愛くるしい表情が好印象を抱かせる。
 全国的にゆるキャラブームで、各地のイベント、事業でさまざまなマスコットが活躍している。ゆるキャラとはゆるいマスコットキャラクターの略で、地域活性化の願いを込めたユニークな着ぐるみであり、郷里や特産品などをアピールしている。
 ゆるキャラの代表が滋賀県彦根市のひこにゃん。戦国兜をかぶった彦根藩ゆかりの白猫を表したものだが、2007年の彦根城築城400年祭のキャラクターとしてマスコミなどに登場すると、コミカルな仕草が受けて人気が沸騰し全国に知られるようになった。
 当時はひこにゃん人気が先行し、肝心の400年祭がどこまで浸透するか関係者に葛(かっ)藤(とう)があったが、結果的に会期250日で目標を上回る76万人を集め成功裏に終わった。
 400年祭でたか丸くんの先輩に当たるが、〝4歳〟の今も週末に彦根城の前で観光客らを出迎えたり、地元イベントに出て貢献している。
 たか丸くんにひこにゃん並みの効果を期待するのは酷だろうが、例年人出が200万人を超える弘前さくらまつりは絶好のアピールの場であろう。雨でもなければ主に本丸、北の郭(くるわ)で握手や記念撮影に気軽に応じている。
 たか丸くんのブログ「おでかけ日記」がある。弘前城築城400年祭のホームページとリンクしており、3月のアクセス件数が611件に対して4月は1200件以上と倍増した。3月から横浜市、岡山市、東京都浅草などで本県関係のイベントに参加して認知度が上がっている。
 築城400年祭はこの4月からプレイベント期間に入っている。古津軽塗の復元・展示をはじめ、夏には弘前公園の城門、櫓(やぐら)、長勝寺などの歴史的建造物の特別公開が行われ、次第に機運が盛り上がっていこう。
 奈良市で開催中の平城遷都1300年祭ではせんとくんが先頭に立っており、土産品にも使われるなどイメージキャラクターの存在は侮れない。
 今後もたか丸くんが多くの人の目に留まるよう関係者に配慮を願うとともに、たか丸くんには12月の東北新幹線全線開業もアピールしてほしい。それが結果的に築城400年祭を成功に導くことになる。