「自分と同じ境遇にある人に寄り添いたい」。難病の二分脊椎症を患う平川市の駒井さつきさん(18)が、弘前市で健康食カフェの試験営業を始めた。自身が不登校を経験したことから、同様の悩みを持つ人たちの居場所づくりに貢献したいとの思いで挑戦。「苦しみや悩みは人それぞれだけど、それを分かろうとする気持ちが大事。(居場所を)求める人に少しでも届けば」と前向きに取り組んでいる。
 二分脊椎症は、本来は脊椎の中にある脊髄が先天的に外へ出てしまい、神経の癒着や損傷によりさまざまな神経障害が生じる疾患。駒井さんは精神疾患や肥満などの合併症を患ったことが原因で、幼少期より同級生らから中傷を受けて不登校を経験。高校は中退を余儀なくされた。
 母・優子さんは、障害を持つ人や家族の共助を目的にNPO法人「難病心身障がい児者を支えるみなの会」を7年前に設立。駒井さんは同NPOを通じて同じ世代の障害者と関わる中、自分に似た悩みを持つ人を救い、寄り添いたいとの思いを強くしていったという。
 8月には駒井さんが勤める黒石市のたんぽぽ運送内のカフェスペースで試食会を実施。これを踏まえて弘前市駅前町の「ヒロサキライスワイン」を間借りして「カフェ・アルメリア」を11月28日に試験営業した。同NPOの若手メンバーと共に、麹(こうじ)をはじめとする発酵食材を使った体に優しい料理を提供し、好評を得た。
 カフェ・アルメリアについての問い合わせは同NPO事務局(電話070-6954-4472)へ。
【写真説明】食材を仕込む駒井さん

※詳しくは本紙紙面をご覧ください。