青森市三内地区の昭和の記録を後世に残そうと活動してきた住民団体・三内を美しく元気にする会(中條資則会長)は、事業の総仕上げとして冊子「三内の記憶」の集大成となる第3集を刊行した。古株の住民からのヒアリングで得られた情報をまとめたほか、活動に協力してきた県の県史担当者の寄稿で、同市西部地区の広域に広がっていた旧滝内村の歴史も紹介している。
 遠ざかる昭和の歴史をとどめたいと、歴史調査を実施してきた。むつ小川原地域・産業振興財団の支援を受けて19年、20年と成果物の冊子を発行してきた。今年発行した集大成の第3集(非売品、全500部)では「三内銀座」と呼ばれた商店の集積地がかつてあったことや、県免許センターや三内中学校のある場所は田んぼだったことを紹介している。
 また、県県民生活文化課の県史担当・中園裕総括主幹(発行時点では主幹)が「滝内村の中の三内」と題し寄稿。青森駅周辺も古くは旧滝内村(1951年、青森市への合併に伴い消滅)の領域であったことなど、三内も含め全8地区の歩みを簡潔にまとめた。
 14日には三内公民館で第3集の報告会を開催。住民ら約30人が、内容を確認し懇談した。冊子の定期刊行はこれで終了となるが、同会の吉崎宏事務局長は「また歴史調査の成果が集まれば作りたい」と話した。
【写真説明】青森市三内地区の住民が、昭和の記憶を回顧する冊子を手に語り合った報告会(写真上)、三内を美しく元気にする会が発行した冊子「三内の記憶」(中央が最新の第3集)。消滅した旧滝内村の歴史も紹介(写真下)

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