弘前市の現代津軽こぎん刺し作家貴田洋子さん(72)の作品が、東京都台東区の東京都美術館ギャラリーA・Cで17日に始まった展覧会「Everyday Life:わたしは生まれなおしている」で展示されている。本県の伝統工芸こぎん刺しに美術作品としての可能性を見いだし、作品作りに励んできた貴田さんは「本当に光栄なことで夢のよう」と同館での初の展示に喜んだ。
 貴田さんの展示品は、絵画的表現に取り組み始めた頃の「雪の精」(1999年)や独自に編み出した技法「まだら刺し」で曲線を表現した新作「津軽・歓びの春」(2021年)など16点。大内さんは「本展覧会は『日常の中で見過ごされている記憶・歴史』や『生まれなおす』などがテーマ。(こぎん刺しを受け継いできた)津軽の女性たちの記憶を作品の中によみがえらせながら、独自かつ新たな表現を追求する貴田さんの取り組みはテーマにマッチしている」と話し、貴田さんは「別ジャンルの作家の作品と同じ会場にこぎん刺しが並ぶ空間、雰囲気を楽しんでほしい」と語った。
 「Everyday-」は来年1月6日まで。観覧料などは同館ホームページや電話(電話03-3823-6921)で確認できる。
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