世界人口の増大による将来的な食料不足の危機を救う代替タンパク質として期待される培養肉。これまではミンチのような肉が一般的だったが、解剖学が専門の弘前大学大学院医学研究科の下田浩教授(58)が参加する研究グループは、3Dプリントで筋や脂肪、血管の繊維ファイバーを作成して束ね、「金太郎あめ」のように統合することでより本物の肉に近づける技術を開発した。これまで困難だった肉の複雑な組織構造の再現に成功したことで、今後は和牛の美しい“サシ”までも再現できるようになるという。
 今回はサイコロのような大きさの培養肉を作製したが、今後は食味を含めた大型化、そのための機器開発は課題としつつ、下田教授は日ごろ、同様の立体組織を作る技術を使って再生医療材料や実験動物を使わない医学研究モデルへの取り組みを進めており、「今回の技術は将来的にそちらの方にも応用できれば」と話した。
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