本県から東日本大震災の遺児を支援するプロジェクト「tovo(トヴォ)」が6月末をもって10年の活動を終えた。チャリティーグッズの製作・販売などで繰り出した寄付金は総額1045万6789円。発足時から活動期限を設けて走り続けた代表の小山田和正さん(50)=五所川原市=は「自分たちは(大震災を)10年間忘れなかったと、誰よりも力強く言える」と話す。グッズに使用したデータは無償で公開しており、有志が独自のチャリティーグッズを作るなどの二次利用を全面容認。活動に幕を引いてなお、支援がさざ波のように広がることを望んでいる。
 小山田さんが被災地でボランティアをしたことをきっかけに2011年6月から始まった、あしなが育英会の津波遺児募金への寄付を継続する取り組み。リンゴを模した親子のキャラクターを使ったグッズを展開して売り上げを寄付金に充ててきたほか、フリーペーパーの発行や、遺児に寄り添う育英会ファシリテーターの育成など、青森から被災地を思う活動を続けた。
 小山田さんはトヴォのウェブサイト(https://tovo2011.com/)で、これまでのグッズで使用したロゴや絵柄などのデータを100点公開している。著作権は保持したまま、改変、営利目的を含む二次利用、再配布などを許可。「トヴォがコモン(共有物)になってほしい」との思いからだ。「勝手にグッズを作って販売したり、あえて海賊版のような変な形に仕立てたり、なんでも自由に使ってくれたら」と小山田さん。グッズにあふれる遊び心が魅力だったトヴォには終止符を打ったが、この先も新たな命が吹き込まれることを願っている。
【写真説明】トヴォの最終活動報告が裏面に記された礼状

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