人工知能(AI)を活用し津軽弁から共通語への変換システムの開発を進める弘前大学は、市民らから広く津軽弁音声のサンプルを募っている。募集期限の3月末までに最低1万語を目指しており、弘大は「幅広い年代に寄せてもらいたい」とし、近く専用アプリも公開する予定。
 附属病院など医療現場で、患者の津軽弁が理解しにくい県外出身の医療従事者のコミュニケーションに課題を抱えていた弘大は、同じくオペレーターの方言理解に課題があった東北電力と2017年度にAIを使った津軽弁の翻訳研究を開始。弘大はこれをきっかけに研究を発展させ、現在は津軽弁の音声データとテキストデータをAIに学習させることで津軽弁を誰でも理解できるシステムの開発と、データをアーカイブとして保存することによる伝承も目指している。
 これまでは一般からテキストデータを募っており、寄せられた約1万例にデータを加え、昨年11月に「津軽語辞書」を公開。今回、次のステップとして、音声サンプルを収集するもので、スマートフォンやICレコーダーなどで録音した津軽弁の音声ファイルを専用ホームページ(http://tgrb.jp/)へアップロードしてもらう。単語でも、文章でも構わないという。特徴的な津軽弁(さまざまな意味を持つ「け」など)については集中的に募るといい、ホームページには20の例文も紹介されている。
【写真説明】一般から寄せられたテキストデータなどを使い作成された津軽語辞書。今後は次のステップとして広く音声データを募る

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