弘前大学人文社会科学部現代オセアニア論ゼミは「差異」と「共生」をテーマに、開かれた対話を通じて相互理解を深める取り組みを進めている。活動はゼミ内にとどまらず、主催する企画「対話の森」を通じてゼミ外の学生や市民とも学びを深めている。同ゼミの沢田真一准教授は「開かれた対話の文化が野火のように広がっていってほしい」と期待をのぞかせる。
 普段のゼミ活動では「自己愛:自分との共生」「ジェンダー」「外国人差別」「劣等感」といったテーマを毎回一つ設定。各自の意見や考え方を持ち寄って交換することに努めているという。今年度からはゼミを拡大した「対話の森」を企画し、皆が差異を受け入れられる社会にする重要性を多くの人々と共有している。
 “本”として登壇した同ゼミ4年の斎藤莉帆さんは「対話は日常的に行われているが、開かれた対話はどうか」と問い掛け、世の中で発生する衝突は、内省的になることや、新たなものを相手から受け取る姿勢などを持った上で行われる開かれた対話で解決できると主張した。同ゼミ4年の横山由衣さんは、発達障害を持つ人々との関わりについて自らの経験を語り「発達障害のマイナスイメージを減らしてほしい。まず、人であることを覚えておいてほしい」と訴えた。
【写真説明】昨年11月21日に開かれた「顔の見える図書館」。8人が“本”として登壇し、“読者”である参加者と共に「共生」などについて考えた

※詳しくは本紙紙面をご覧ください。