鶴田町山道町内会の住民が30日、弥生画を地元のくらおかみ神社に奉納した。来年の干支(えと)・丑(うし)にちなんだ題材は「牛若丸と弁慶」。今年初めて採用したヒマワリの種を含む15種ほどの雑穀類を使い分けて描いており、住民らは五穀豊穣(ほうじょう)、家内安全とともに新型コロナウイルス収束の願いを込めた。
 弥生画はかつて飢饉(ききん)が続いた際に雨の神様に豊作を祈るため行ったのが始まりといい、同町では約200年以上続くとされる伝統文化。今年は11月下旬から下絵を描き、12月22日に完成した。牛若丸と弁慶の衣部分を表現するのにヒマワリの種を初めて使って仕上げた。
 この日は住民約30人が弥生画を鳥居にくくり付ける作業を行った。大鳥居には縦1・9メートル、横3・2メートルほどの「牛若丸と弁慶」を、小鳥居には「赤べこ」をモチーフに子どもたちが制作したミニ弥生画を奉納した。子どもたちは新型コロナ退散の意味を込めて「コロナMOWセンキュー」の文字も描き入れた。制作作業を手伝った鶴田小学校4年渋谷咲愛(さくら)さんと同3年一戸心美さんは「来年はコロナが収まって普通の生活に戻るといいな」と話した。
 同町内会弥生画制作委員会代表の渋谷信一さん(69)は「みんなで力を合わせて作り、立派なものができたのでぜひ見てほしい。来年は福を呼ぶ年になることを願う」と話した。弥生画は来年1月いっぱい神社に飾られる。
【写真説明】奉納した弥生画の下で記念写真に納まる住民たち