県は29日、弘前、青森市、八戸市の3保健所管内で男女15人の新規感染が確認されたと発表した。弘前管内で28日に発生した県立高校クラスター(感染者集団)では、新たに8人の感染が判明し、合わせて21人に拡大した。また検査を受けていた八戸市の70代男性が26日に死亡した後、陽性だったことが分かった。
 新たに確認されたのは弘前管内9人、青森市、八戸市各3人。このうち高校クラスターの感染者は10代の生徒7人と50代の教職員男性1人で、全て弘前管内。28日までに感染判明した生徒13人と今回の8人は軽症または無症状。
 高校クラスターに関する検査は、これまで約150人の検査を終え、陽性判明者を除いて約130人の陰性を確認した。29日に感染が判明した8人に関係する検査対象は、濃厚接触者ら100人以上になる見込み。
 県は29日から弘前保健所に公衆衛生医師1人、保健師3人、獣医師2人、事務職1人を応援派遣した。
 県感染症対策コーディネーターの大西基喜氏は、高校クラスターが広がることになった状況について「(感染の広がりから見て)一つではなく、複数だろう」との見方を示した上で「おおむね若い人の症状は軽く、(気付かないままに)二次、三次感染と広がっていき、介護や医療現場にまで波及していかないように注意すべき」と懸念した。
 弘前管内の新規感染者で高校クラスター以外の1人は40代男性で、東北地方への県外移動歴がある。
 青森市の新規感染者3人のうち、60代女性と80代以上男性は、市内の通所型介護事業所のクラスターと濃厚接触者。同居人らを含む同クラスター関連は23人になった。ほかの1人は30代女性で、感染者の知人だった。
 26日に亡くなった八戸市の70代男性は、生前の検査結果が28日に判明し、陽性だったことから発表対象になった。男性は22日に発熱などの症状があり、26日に医療機関を受診して検体を採取。帰宅後に体調が悪化し、救急搬送されたが同日、死亡した。男性には基礎疾患があったが、県は死因を公表しておらず、新型コロナとの関連性は不明。ただ陽性の届け出があったことから、新型コロナの死亡者にカウントされるため、県内の死亡者は8人となった。
 八戸市のほかの2人は同居する60代男女で、感染経路は不明。
 29日現在、感染者は累計453人。入院者は34人で、うち重症2人、中等症6人。宿泊療養者7人、入院等調整中22人。自宅療養者はいない。
※詳しくは本紙紙面をご覧ください。