県は28日、弘前保健所管内の県立高校で生徒13人が新型コロナウイルスに感染し、クラスター(感染者集団)が発生したと発表した。学校でのクラスターは県内で初めて。高校名は明らかにしていない。これまでに同校の生徒や同居人など100人程度の検査は済んでいるが、さらに20人程度が検査中のほか、弘前保健所が検査対象者の洗い出しを急いでおり、県感染症対策コーディネーターの大西基喜氏は「検査対象者数は相当数増える」との見解を示した。
 同日は弘前、八戸市の各保健所管内で計10人の新規感染が判明。うち9人はクラスターが発生した高校の生徒で、居住地の内訳は弘前保健所管内が8人、青森市が1人。八戸市では70代男性の感染が確認され、感染経路は不明。
 クラスターが発生した高校では、25日に生徒1人の感染が判明して以降、27日までに計4人の感染が判明。28日に新たに9人の感染が分かり、県が生徒13人のクラスターと断定した。13人は無症状または軽症。感染したとみられる期間は12月15~23日。
 生徒13人以外に、クラスター関連の感染者1人が確認されており、個人の特定につながるとして生徒との関係性などは明らかにしていない。
 具体的な人数は明らかにしていないが、同一クラスと同一の部活動から感染者が複数人確認されているという。
 同校では12月後半に球技大会が開かれたほか、終業式に合唱が行われており、弘前保健所が感染拡大との関係を調べている。
 大西氏は「共有した場で多くの人が行事に参加したり、クラスで勉強したりすることが一定のリスクになることが今回である程度分かった。クラスは一定の注意が必要だが、部活についても部活そのものが悪いのではなく、更衣室や談笑する場など場面の切り替わるところには十分な注意を払う必要がある」と述べた。
 また年末年始で人の集まる機会が多くなることから、大西氏は「学校だけに限らず一般市民も、多くの人が集まる機会は避けて」と注意を呼び掛けた。
 県健康福祉部の奈須下淳次長は「学校等の施設に対して注意喚起や感染防止対策の徹底を呼び掛けることを目的にクラスターを公表した。個人や学校の詮索、誹謗(ひぼう)中傷につながるようなことは厳に慎んでほしい」と述べた。
 県内の感染者は累計438人。28日現在の入院者は33人、うち重症2人、中等症5人。宿泊療養者7人、入院等調整中11人。
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