ネズミによるリンゴの木の食害を防止するため、天敵のフクロウを園地に住ませようと、弘前市相馬地区のリンゴ農家山崎隆穂さん(73)が、同地区地域おこし協力隊の石田有希子さん(37)、佐野りささん(49)と協力してフクロウの巣箱を制作している。今年は30個ほど販売する予定。山崎さんは「ネズミの食害から農地を守れるので設置してほしい」と呼び掛けている。
 リンゴの栽培方法を丸葉栽培からわい化栽培に変えたことで、樹洞と呼ばれるフクロウのすみかが減少し、食料を求めるネズミがリンゴの木の樹皮や根をかじる被害が増えている。大工の経験もある山崎さんはフクロウの巣箱を制作、設置したところ、食害減少の効果を実感。以来、約25年にわたって作り続けてきた。
 評判が広まり昨年、当時の地域おこし協力隊員鹿内あかりさんと共同で制作、販売。50個限定で販売すると3日間で完売し、追加で制作する好評ぶりだったため、石田さんと佐野さんが活動を引き継いだ。今年も県内だけでなく、首都圏からも注文があるという。
 巣箱の材料には、スギを使用。大きさは幅約40センチ、奥行き約30センチ、高さ約80センチで、カラスからフクロウのひなを守るために深くしている。屋根は「大和張り」と呼ばれる技法を用いて内部に雨が入らないように工夫した上、屋根を植物に似せた緑色に、側面はリンゴの木の幹に似せたグレーに塗装した。内部には、ひなが外に出やすいようにステップを設けた。
 巣箱は税込み1万円で販売する。申し込みは市相馬総合支所総務課の石田さんと佐野さん(電話0172-84-2111)へ。
【写真説明】フクロウの巣箱を制作する(左から)石田さん、山崎さん、佐野さん

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