長年福祉に携わり、今年8月に病気のため64歳で急逝した弘前市のライフサポート前社長山口俊吾さんの遺志を受け継ごうと、仲間や家族が動きだした。山口さんが仲間と立ち上げたNPO法人シニアネット弘前は今月、弘前とその周辺の社会福祉法人など計9団体に車いす35台を寄付する。同法人の奥崎幸雄理事長は「地域福祉への思いを受け継いでいきたい」と今後も支援活動を進めていく考えだ。
 山口さんは、高齢者や心身障害者の自立と地域との共生を目指し保健福祉の向上へ強い信念を持っていたといい、奥崎理事長は遺志を継いで今後も車いす寄贈などを続けていく考え。
 また、山口さんの思いを受け、長女の長瀬紗矢佳さん(37)は、代表を失ったライフサポートを引き継ぐことを決めた。同社は居宅介護支援事業所「きずな」などを運営しており、長年薬剤師として働いた長瀬さんは、ケアマネージャーの資格はあるものの介護の世界は初めての経験。「みんなに優しく頼りになる父だった。離職率が高い介護業界あってケアマネさんやヘルパーさんに慕われる存在であり、引き継ぐことを決めた。思いを継いで少しでも地域に貢献できれば」と話した。
【写真説明】山口さんの遺志を受け継ぎ、車いすを寄贈する奥崎さん(左)と、会社を引き継いだ娘の長瀬さん(写真上)、在りし日の山口さん(写真下)

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