全国高校ファッションデザイン選手権大会(ファッション甲子園)の実行委員会(会長・清藤哲夫弘前商工会議所会頭)は29日、動画投稿サイトを活用した「オンライン・ファッション・コレクション」を開催した。全国からきらびやかな衣装が集まり視聴者を魅了。実行委は「将来的にファッション甲子園でもオンラインを部分的に活用する可能性が見えてきた」と手応えを感じていた。
 今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響でファッション甲子園が中止に。今回のコレクションは代替大会としてではなく、今後の「ウィズコロナ」時代を想定した効果的な運営方法などを検証する目的で開催した。
 テレビ会議システム「Zoom(ズーム)」で全国の高校生と弘前市内のスタジオをオンラインでつなぎ、事前に各チームが作品を身にまとってウオーキングした様子を撮影。その映像を動画投稿サイト「ユーチューブ」でファッションショー形式で配信した。
 全国からファッション甲子園の歴代入賞校を中心に8校14チームが参加した。このうち、本県から唯一参加した弘前実業高校は「和」をテーマに着物風のドレスを制作した。オフショルダーの襟につまみ細工の花をあしらったのがポイントというデザインに対し、コメンテーターからは「総合力の高い作品。どこも悪いところがない」と高い評価を得た。
 視聴者が参加する人気投票ではダイナミックなシルエットの中に技巧を盛り込んだ岡山県の岡山南高校が1位に輝いた。
 実行委の担当者は「今回初めてオンラインを取り入れたが、実際に見るのと映像で見るのとでの差は少なかった。各校のネット環境の差などに課題はあるが、何らかの改善方法を見つけていければ」と話した。
 この実証実験の結果を元に第20回ファッション甲子園は来年8月22日に開催される予定。
【写真説明】各校が創意工夫あふれる作品を披露。このうち、弘前実業高校は「和」をテーマにしたドレスを発表した