忘新年会シーズンを前に、弘前市と弘前商工会議所は23日、飲食店を対象にした新型コロナウイルス感染予防対策研修会を弘前文化センターで開いた。新型コロナウイルスの感染状況などから宴会自粛ムードが漂う中、飲食店関係者らに改めて正しい感染防止策を学んでもらうと同時に、受講店舗に修了証を発行して、市民が安心して飲食店を利用できる環境づくりにつなげるのが狙い。受講した93店舗が修了証を受け取り、感染防止徹底を誓った。
 市内で飲食店クラスター(感染者集団)が発生したことを踏まえ、新たなクラスター発生防止に努めようと開催。会場では受講者らがマスクを着用し、席の間隔を取って「密」を避けるスタイルで実施した。
 講師を務めた弘前大学医学部附属病院感染制御センター長の萱場広之さんは、新型コロナ感染拡大につながる危険因子、インフルエンザシーズンを迎える前に気を付けるべきことなどについて解説。マスク着用や換気の必要性のほか、不特定多数の人が触れるメニューを使い捨てにするといった対策例を紹介し「店側は対策するとともに、取り組みをアピールしてほしい。それがお客さんに向けた注意喚起のメッセージにもなる」などと述べた。
 忘年会の予約が入らず不安な日々が続いているという飲食店経営者は「修了証が安全の証明のような役割となり、客足が少しでも戻ることを期待したい」と苦しい胸の内を明かし、スナックを経営する女性は「クラスター以降、客足は戻っていないが、まずは安全と安心。接客では笑顔が大切だが予防のため常にマスクを着用するなどの対策を徹底したい」と話した。
 忘年会シーズンを間近に控え、飲食店は試練の時期を迎える。市は研修会の様子を動画配信し、感染予防対策を広めていく方針。
【写真説明】忘新年会シーズンを前に、新型コロナ対策について学ぶ飲食店関係者ら

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