新型コロナウイルスが流行する中、救助者の安全を確保しようと、弘前地区消防事務組合は、感染防止対策を講じた心肺蘇生法の周知に努めている。感染しても無症状のケースもあることから、全ての傷病者に感染の疑いがあると想定し、人工呼吸を控えた救命の手順をホームページなどで紹介している。同組合消防本部警防課の小山内健介救急係長は「感染者が悪いわけではない。みんなで感染防止に注意し合って命を守ろう」と呼び掛けている。
 手順は4段階に分割。(1)傷病者を見つけたら、まずは声を掛け、肩をたたくなどして意識の有無を確認。反応がなければ119番し、付近の人に自動体外式除細動器(AED)の入手を依頼する(2)呼吸をしているか10秒程度確認。この時、傷病者の鼻と口をハンカチなどで覆い、顔を近づけ過ぎないように注意する(3)呼吸がなければ心臓マッサージを開始。人工呼吸はせず、傷病者の胸部を強く、速く、絶え間なく圧迫する(4)AEDを入手でき次第使用して救急隊の到着を待つ-とした。
 従来の心肺蘇生法と異なる点は、傷病者の鼻と口をハンカチなどで覆った上、顔を近づけないようにする点と、人工呼吸を行わない点。救助者の感染を防止するため、飛沫(ひまつ)が飛ばないような感染防止策を盛り込んだ。
 県などは、弘前市で発生した大規模クラスター(感染者集団)は収束の方向にあるとみているが、予断は許さない状況。同組合は今回まとめたコロナ禍における心肺蘇生法をホームページに掲載しているほか、同市のFMラジオ局「FMアップルウェーブ」の放送を通じて周知を続ける方針。
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