新型コロナウイルス感染拡大の影響で弘前市内の飲食店が苦境にある中、テークアウトを支援する動きが再び広がっている。秋にかけて感染状況が小康状態になり、市民の行動もテークアウトから外食へとシフトしつつあったところで飲食店クラスター(感染者集団)が発生。これを境に、回復の兆しが見えた客足が再び途絶えたことから、弘前エールプロジェクト実行委員会は7日、持ち帰りメニューの提供店を紹介する「#弘前エール飯マガジン」の第2弾を発行、無料配布を始めた。掲載店舗の経営者からは売り上げ向上の「起爆剤」となることを期待する声が聞かれる。
 プロジェクトはインターネット交流サイト(SNS)でハッシュタグ「#弘前エール飯」を活用し、飲食店が持ち帰りメニューを紹介したり、料理を購入した市民らが情報発信したりしてテークアウト運動を盛り上げるのが目的。4月に始動し、第1弾は翌5月に発行した。プロジェクトの秋元駿一実行委員長によると、掲載店舗の中には一つ1000円の弁当が1万個売れたケースもあるなど、大きな反響があったという。
 第2弾は「津軽の食と産業まつり」や「弘前城菊と紅葉まつり」の中止を受け、飲食店の持続に早急な取り組みが必要になったと判断して企画。掲載店舗数は前号より15店舗増え、75店舗となった。市役所や弘前商工会議所、市内のスーパー佐藤長、各参加店舗などで配布している。
 初掲載となった親方町のカフェ「tototo」の松山麻衣オーナーは「ずっと載せたいと思っていた。お客さん側も店側も(SNSを通じて)新しいつながりを作れることが強み」と参加理由を語る。テークアウトによる収益は高くはないが、クラスター発生に伴い休業したことに触れ「毎日、何も料理を作れないことの悲しさは大きかった。少しでもお客さんに提供できることが励みになる」と話す。
【写真説明】「tototo」の松山オーナー(右)に弘前エール飯マガジンを手渡す弘前商工会議所青年部の島川聖栄会長

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