つがる市出身の経営者・福井寿和さん(33)による書籍「全店舗閉店して会社を清算することにしました。」(実業之日本社)が発売された。新型コロナウイルスの感染拡大を受けた今春、いち早く事業を清算して再出発するという決断をウェブ上で公開。投稿から瞬く間に大反響を得た記事を元に、廃業に至った経緯や苦難、今後についてつづった。「今まさにコロナ禍での経営難に悩んでいる人に寄り添える内容。人生の決断を迷っている人に勇気や気付きを与えられれば」としている。
 福井さんはこれまで、弘前市など県内外でカフェ5店舗を運営する「イロモア」を経営。今年5月に新型コロナによる売り上げの落ち込みから同社を清算、結果的に本県初の新型コロナ関連倒産となった。現在は企業コンサル業務などを手掛ける「グラバー」を設立し、廃業経験を生かした事業を始めている。
 全国的に経営持続化の方策が求められていた中、福井さんはダメージが小さい段階で早期撤退するという選択肢を示した。決断の経緯をコンテンツ投稿サービス「note」で発信したところ、2日間で140万回超の閲覧数を記録。前向きな姿勢が多くの人の共感を呼んだ。
 同書は1500円(税別)、208ページ。福井さんのnote(https://note.com/aomorio/)では序文を無料公開している。
【写真説明】大反響となったnoteの投稿を元に、コロナ禍での会社清算の経験を自書で紹介した福井さん

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