富山県の民放・チューリップテレビが、富山市議会の不正を取材したドキュメンタリー映画「はりぼて」が6日から青森市の青森松竹アムゼ、つがる市のシネマヴィレッジ8・イオン柏で公開される。
 富山市議会では2016年、チューリップテレビの政務活動費を巡る調査報道が発端となり、半年間で14人の議員が次々と辞職。映画はその腐敗構造を描き、4年たっても変わらない実態を社会に問うている。
 記者の不正追及に市議らはうそで言い逃れたり、とぼけたり、さまざまな反応を見せる。いよいよ追い込まれるとあっけなく辞職するさまはまるでコメディーのよう。見掛け倒れで中身が薄いという意味の「はりぼて」は議員だけでなく、役所や有権者、さらにはマスコミにも向けられたメッセージとなっている。
 監督は当時ニュースキャスター兼記者だった五百旗頭幸男さん、同じく当時記者だった砂沢智史さんが共同で務めた。
 映画は今年8月に東京・渋谷のユーロスペースで全国公開を開始。これまで全国69館で上映、あるいは今後上映される予定になっている。
 映画のプロデューサーは当時、報道制作局長として取材の総指揮を執り、現在、同社取締役社長室長などを務める服部寿人さん。服部さんは青森市出身で元青森テレビ記者。県内公開に「富山で起きたことはどこの地方でも起こり得ること。映画が議会や行政、市民、マスコミのありようを考えるきっかけになれば」と話している。
 青森松竹アムゼでは6日午後6時から上映。終了後、服部さんが舞台あいさつに立つ予定。

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