県内の献血協力者の減少が深刻化している。例年、リンゴの収穫などで農繁期となる10月から11月にかけては減少傾向となるが、今年はさらに弘前市内での新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)発生が拍車を掛けた形だ。県赤十字血液センターによると、各種イベント会場や事業所訪問で行う予定だった献血の中止が相次ぎ、全血献血の必要数確保が難しい状況が続いている。このままでは医療機関への安定供給に支障を来す恐れもあり、同センターは「継続的な献血にぜひ協力を」と呼び掛けている。
 県内の献血活動をめぐっては、新型コロナの感染拡大を受け、10月は弘前市内3事業所での献血が中止となった。同月から11月にかけて県内7市町村のイベント会場で献血協力を呼び掛ける予定だったが、すべて取りやめになった。現在はショッピングセンターなどに献血バスを派遣する街頭活動に振り替えて対応しているものの、その効果は限定的という。
 弘前市駅前町にある献血ルームCoCoSAも利用者が急減している。一度に最大8人が献血でき、土曜日や日曜日は終日満員となることも多いが、最近は空席が目立つようになった。平日は1日に数人しか予約がない日もあるという。
 血液製剤は長期保存ができず、定期的に必要量を確保し続けなければならない。特に400ミリリットルの献血状況は現在、本県をはじめ東北地方全域で、すべての血液型で一人でも多くの協力を必要とする状況に追い込まれている。
 同センターの島田課長は「春先の感染拡大期よりも深刻な状況。献血は不要不急の外出には当たらないことを理解いただき、改めて市民の皆さんに献血への協力をお願いしたい」と話した。
 献血の予約は、弘前献血ルームCoCoSA(電話0120-768-489)か、青森献血ルーム(電話0120-649-489)へ。
【写真説明】献血協力者の減少が続く県内。弘前献血ルームCoCoSAでも空席が目立つ

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