空気の壁(エアカーテン)でウイルス感染を防ぐ「アクティブマスク」を世界で初めて開発した弘前市のマトリクス(高松輝賢代表取締役)は1日、マイナーチェンジ版を発売する。患者の吐息を間近で受けざるを得ない耳鼻科や歯科、飛沫(ひまつ)感染の恐れがある対面式飲食店や手話通訳での活用を想定しており、新型コロナウイルス感染防止効果が期待されている。
 東京都で新型コロナの感染拡大が続いた5月上旬、高松代表取締役が親交のある神戸大学医学部の伊藤智雄教授から「エアカーテン式のマスクを作ってほしい」と依頼され、県内製造業者3社と協力して開発。同大での試験を経て、8月に「アネモイ」という名称で発売した。
 小物入れサイズの本体から周囲の空気を取り入れ、先端のノズルから着用者の顔に風を噴出しウイルスの体内侵入を防ぐ。本体のフィルターは新型コロナより小さい0・1マイクロメートルの物質まで捕らえるため、常にきれいな空気を作り出すという。また、互いの発する飛沫をさまざまな方向へ吹き飛ばすので、しっかり換気をすれば新型コロナ感染リスクを大幅に減らすことができるといい発売以来、全国の医療機関で活用されている。
 今回発売するのは利用者からの要望を基に仕様変更したマイナーチェンジ版。従来品は5時間しか連続稼働できなかったが、電池容量を改良し、一度の充電で8時間使い続けられる。顔面に風が行き渡るようノズルを従来より5センチ長い20センチにした。
 高松代表取締役は全国的に使われているアクティブマスクを県内でも普及させたいとし「(新型コロナから)自分の身を守るために、積極的に活用して感染リスクを減らしてほしい」と呼び掛けている。
 12万5000円(税抜き)で、同社のネットショップや代理店で購入できる。問い合わせは高松代表取締役(電話050-5213-1726、メールterumasan@matrix55.jp)へ。
【写真説明】アクティブマスクの改良版をPRする高松代表取締役