県は16日、新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生した弘前市の飲食店関連などで新たに26人の感染が判明したと発表した。このうち飲食店従業員は13人、利用客は7人で、飲食店クラスターは計35人に。弘愛会病院職員は1人で、同病院関係の感染者は計5人となり、県は同病院もクラスター化したと認定した。飲食店従業員の中には兼業していた人がいることも明らかになり、県健康福祉部の奈須下淳次長は「2次感染、3次感染が起こる可能性は否定できない」と危機感を強めた。
 1日の県内の感染判明者数は最多で、県内の感染判明者は計83人となった。
 同日感染が判明したのは飲食店従業員は20~60代男女13人、利用客は40~70代男女7人、14日に感染が判明した40代女性従業員と同居する未就学女児1人、同従業員の20代知人女性1人、弘愛会病院職員1人、関連を調査中の40~60代男性が3人。
 また、飲食店関係では県外在住の利用客4人も陽性が判明し、飲食店クラスターは県外も含めると全体で39人となった。
 飲食店に関連した感染者は16日までで計47人。内訳は、飲食店従業員20人、利用客14人、飲食店を利用した弘愛会病院医師1人、同病院関係者4人、飲食店従業員の同居人3人、飲食店従業員の知人1人、県外利用客4人。
 12日以降、県内で判明した感染者は46人。うち15人が入院中で、残り31人は入院調整中。今後感染者が増加した場合、無症状・軽症者は入院ではなく、宿泊療養施設での待機になる可能性があるという。
 飲食店従業員は25人と判明し、うち24人の検査が終了。弘愛会病院関係は199人が検査を終え、残りは約20人。16日に判明した同病院職員は、再検査で陽性反応が出たという。
 弘前市での今後の感染拡大動向について県感染症対策コーディネーターの大西基喜氏は「今の段階で弘前市に市中感染が広まっている状況ではなく、そうならないようわれわれも最大限努力する。大きな規模の感染が少しずつ他に広がる可能性があるので、個人的な注意、各施設での注意を払ってほしい」と市民に注意喚起した。