弘前市で新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生したことを受け、開催前夜の15日に急きょ中止が決定した「津軽の食と産業まつり」の撤去作業が16日、会場の市運動公園で行われた。前日まで設営準備に追われていた出店者は、撤去作業に当たりながらも「悲しい」「補償はどうなるのか」などと困惑。中止を知らずに会場を訪れる市民の姿も見られた。
 16日は朝から会場の撤去作業が行われ、出店者が粛々と荷物を搬出したり、関係者がブースを解体したりする様子が見られた。
 前身イベントの時代から出店し続けている飲食店の70代女性経営者は、70人分の仕込みを終えた食材を前に「一生懸命準備したのに、これらを全部捨てることを考えると悲しくて涙が出る」と落胆。市内の空揚げ専門店の女性従業員(46)は「普段の10倍近い仕入れを済ませていたので、もう少し早く中止の決断を下してほしかった。補償があるかも分からず不安が大きい」と肩を落とした。
【写真説明】開催前夜の中止決定を受け、設営準備を済ませたブースから荷物を搬出する「津軽の食と産業まつり」の出店者ら

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