「ねぷた和尚」の愛称で親しまれた弘前市のねぷた絵師長谷川達温(1921~89年)の未発表のねぷた絵や下絵などを紹介する遺作展「アーカイブ達温ねぷた」が6日、同市のギャラリー森山で始まった。長谷川の弟子である川村岩山さん(65)と山本達扇さん(60)でつくる「長谷川流ねぷた塾 玄龍庵」が所蔵する作品や資料を中心に約200点を展示している。22日まで。
 遺作展は、長谷川の33回忌と、長谷川の長男で2代目ねぷた和尚と呼ばれた寿一(49~2004年)の17回忌として開催。ギャラリー森山は、寿一が本県にゆかりある作家のことを広く知ってもらうために開いた施設でもある。
 会場には鏡絵や下絵のほか、昭和30年代後半、参加台数が10台未満だった当時のねぷた祭りの現状を危惧し、達温が考案した「ネプタはんてん」といった、ねぷた絵の普及、発展に尽力した名人の活動の一端を知ることができる品々が並ぶ。平川市の福士洋平さん(43)は「達温さんは小学生の時から知っているが、作品を見る機会がなかったので今回の展示会はうれしい」とじっくりと作品を鑑賞した。
 入館料は大人500円、小中学生300円。
【写真説明】長谷川達温の未発表の作品などが並ぶ会場