弘南鉄道(本社平川市、船越弘造社長)は今夏、SL運行などで知られる埼玉県の秩父鉄道の炭水車の車輪整備作業に取り組んでいる。旧型車両のタイヤ交換で用いられる「焼き嵌(ば)め」と呼ばれる技術が買われた形で、外部からの業務受注は初めて。同様の作業を行える中小鉄道会社は全国でも珍しく、弘南鉄道活性化支援協議会(会長・櫻田宏弘前市長)は「地域に埋もれていた財産」として、観光資源としての活用に期待を寄せている。
 焼き嵌めは金属の熱膨張を利用してタイヤと車軸を固定する作業。自動車のホイールに該当する「輪心」と呼ばれる部位よりもタイヤは1ミリほど小さく、加熱すればはめ込める大きさに広がり、冷めればしっかりと固定された状態となる。
 弘南鉄道では旧型車両が現役で運行しており、焼き嵌めは1989年頃から定期的に行われている。このことが秩父鉄道の車両用部品の修理を請け負う事業者の目に留まり、業務を受注することとなった。8月末までに4軸8枚の車輪を交換する。
【写真説明】焼き嵌め作業を行う弘南鉄道の職員

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