津軽地方を舞台とした、作家越谷オサムさんの小説「いとみち」が映画化される。平川市出身の女優駒井蓮さん(19)が津軽三味線を得意とする主人公相馬いとを演じ、青森市出身の映画監督横浜聡子さん(42)がメガホンを取る。2人がタッグを組むのは今作が初めて。オール津軽ロケで9月中旬に撮影がスタートする。
 「いとみち」は、弘前の高校に通ういとが、メイドカフェでのアルバイトをきっかけに個性豊かな人々と出会い、成長していく青春ストーリーで、小説は3巻まで続いた。
 駒井さんは「セーラー服と機関銃―卒業―」(2016年)で映画デビューを果たし、「名前」(18年)で初主演を飾った。
 映画のために津軽三味線の練習に励んでいるという駒井さんは「小学校の時から知っていた作品なので、オファーをもらった時はとても驚いたし、光栄だと思った」と振り返り、「(生まれ故郷を舞台にした作品に)出演できて本当にうれしい。(撮影を通して)新しい青森も発見できたら」と話した。
 横浜さんは自主制作映画「ジャーマン+雨」で07年度日本監督協会新人賞を受賞。全編青森ロケの「ウルトラミラクルラブストーリー」(09年)は、トロント国際映画祭など海外の映画祭でも上映された。
 本県で映画を撮るのは4回目という横浜さんは「(原作を読み)青森で生きていた10代の頃の自分をいとに重ね合わせずにはいられなかった」と語り「新型コロナの影響で、生活にも甚大な影響があったと思う。(この映画を完成させ)見てもらうことでほんの一瞬でも皆さんの日常が彩られれば」と意欲を示した。
 いとの父親役は、本県の映画イベントに出演したこともある俳優豊川悦司さん。撮影は弘前市や板柳町、青森市などで行われる。12月の完成を目指しており、翌年の青森での先行上映後、全国公開する予定。

※詳しくは本紙紙面をご覧ください。