県教委は5日、定例会を開き、県重宝(絵画)に弘前市の「紙本著色弘前八幡宮祭礼図巻」を、県無形民俗文化財に深浦町の「関の念仏舟」を指定した。それぞれの関係者は指定を喜び、継承に努めることを誓った。
 弘前八幡宮祭礼は弘前八幡宮の御輿渡御(みこしとぎょ)や城下の各町による山車運行を主とする祭礼。4代藩主津軽信政の時代である天和2(1682)年以降ほぼ隔年で行われ、200年ほど続いた。
 同図巻は弘前八幡宮の祭礼の様子を描いた全5巻の絵巻物で、弘前藩のお抱え絵師今村家4代養淳(今村養淳惟慶)が描いたと伝えられている。
 山車やひき手の装束などが詳細に描かれ、絵画史、民俗学、近世史各方面から貴重な作例と言え、県内に残る祭礼図巻としては状態が最も良く、1巻20メートルを超える最長なものという観点からも極めて貴重と評価された。
 同図巻は弘前市立図書館に所蔵されており、弘前市の櫻田宏市長は「城下町弘前で発展した祭礼文化に光を当てるものであり、当時の山車を展示している追手門広場の山車展示館のPRにもつながるものと考えている。今後も城下町弘前で培われてきた文化を絶やすことのないよう、関係機関の協力をいただきながら、引き続き保存と活用を図る」とコメントした。
 県文化財の指定は今回の2件を含めて285件。
 7月13日に開かれた県文化財保護審議会で指定が適当と答申されていた。
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