制作会社の倒産で、2019年秋の261号が最後になった地域誌「あおもり草子」。約40年間地域に親しまれてきた同誌を次世代に残したいと、長く編集を担当していた青森市の佐藤史隆さん(47)が後継誌の創刊に向け活動を始めている。まずは準備号という位置付けで夏の恒例だった「ねぶた祭り」特集号に取り組んだところ多くの支援が寄せられ、佐藤さんは「引き継ごうとしているものの重さを感じた。100年続く雑誌になれば」と気持ちを新たにしている。
 19年冬に出版社「ものの芽舎」を立ち上げ、妻の佐藤あい佳さん(38)のサポートを受けつつ、当初は20年春の“桜特集号”の刊行を目指したが、新型コロナウイルスの影響もあって延期に。創刊号は今秋刊行予定だが、あおもり草子で毎夏の恒例だった「ねぶた特集号」は何とか出したいという思いが強く、制作費の一部をクラウドファンディングで募るなどして刊行に向けた作業を進めてきた。
 準備号の内容はねぶた師のインタビューやねぶた名人の対談、今年の記録、祭りの歴史やエッセーなど盛りだくさんの内容で、8月5日に刊行予定。あい佳さんは「コロナで祭りが中止になってもみんな(ねぶた、ねぷたに絡めて)何かやろうとしている。本当に好きなんだろうな、と。コロナ禍の今だからこそ見えてきたものがある、そんな特集号になった」と説明した。
 創刊号の内容は未定だが、今後は歴史や文化、アートなどをテーマに、堅い内容でも読みやすい誌面を心掛けていきたいという。
【写真説明】「ものの芽舎」代表の佐藤さん(左)と妻のあい佳さん

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