新型コロナウイルスの影響で中止となった青森ねぶた。祭本来の開幕日である2日、青森ねぶた運行団体協議会などは祭りの代わりとして、「青森ねぶた囃子(はやし)祭」と銘打ち、運行団体の囃子方がリレー形式で囃子を披露する無観客ライブの生配信を始めた。同じく同日開幕予定だった平川ねぷたまつりも今年は中止となったが、高さ約12メートルの「世界一の扇ねぷた」が点灯展示され、駆け付けた市民らが祭り気分を楽しんだ。
 青森ねぶた囃子祭は、青森ねぶた運行団体協議会(山内誠会長)と同囃子委員会(川田貴志委員長)が主催。新型コロナ早期収束と青森ねぶた祭を来年こそは無事に開催できるよう祈念し、従来夜間運行を行っている6日まで毎日実施する。
 生配信の時間はいずれも午後7時から8時半ごろまでを予定しており、青森ねぶたオフィシャルサイトや動画投稿サイト「ユーチューブ」、青森ケーブルテレビから見ることができる。各日4、5団体が参加し、5日間で全13団体の約400人が参加予定。
 平川市では毎年2、3日の2日間、駅前通りで、市が誇る高さ約12メートルの「世界一の扇ねぷた」をはじめとする約30台のねぷたの合同運行を行っていたが、今年は中止に。一方で新型コロナ収束や経済回復、市民の無病息災などの願いを込め、「世界一の扇ねぷた」は、ねぷた絵師西谷昇仙さんが手掛けた鏡絵「大光寺城主、左馬頭建広見参」、見送り絵「富姫、悪疫退散の舞」に貼り替えられた。
 夜のとばりが下りると、点灯されたねぷたが暗闇に赤く浮かび上がり、女子囃子組や世界一の扇ねぷた運行実行委員会がねぷた囃子を演奏。訪れた人たちは「ヤーヤドー」の掛け声と囃子の音色を聞きながら、津軽の短い夏を惜しむように眺めていた。
【写真説明】本番さながらの演奏を披露する囃子方(写真上)、火がともり、暗闇に赤く浮かび上がる「世界一の扇ねぷた」(写真下)

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