特産品であるメロンの通年栽培の実現を目指すつがる市は31日、市内のガラス温室で水耕栽培の実証実験を開始した。メロンの水耕栽培の実績があるまちだシルク農園(東京都町田市)の「町田式水耕栽培槽」を導入したほか、IoT(モノのインターネット)を活用して栽培を管理、生産環境の可視化を図り、冬場は温泉熱を利用して室温を確保する。実験は3年ほど続け、将来的に生産者の所得向上、後継者不足の解消などにつなげたい考えだ。
 町田式―は栽培槽の中に放射状に液肥を流して水通しが良い状態を保つことで根腐れを防ぐのが特長。根を健康に保つことができれば、理想的な生育が望める。土の栽培では通常1株から4個ほど収穫するが、町田式―では1株から最大60個、平均でも30~40個収穫できるという。
 31日は温室で播種式が行われ、福島弘芳市長らが播種槽にメロンの種を6粒植え付けた。2週間ほどで苗を栽培槽に移し、その後1カ月ほどで開花、収穫は10月下旬から11月初めまでの2、3週間を見込む。年間最大5回の収穫が可能という。
 播種式に先立ち、同日はメロン水耕栽培技術研究会が発足し、委員に弘前大学農学生命科学部国際園芸農学科の前田智雄教授、まちだシルク農園の松浦真専務取締役ら4人が委嘱された。研究会は年4回ほど検討会を開いてデータを分析し、改善点などを探る。委員の任期は2023年3月末まで。
【写真説明】ピンセットでつまんだメロンの種を播種槽に植え付ける松浦専務取締役

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