全国高校野球選手権大会青森大会に代わる「夏季県高校野球大会」は28日、熱戦の幕を閉じた。コロナ禍のさなか、球児をはじめ参加者全員の命を守ることを最優先とした上で、引退する3年生に花道を飾らせるという難題に取り組んだ今大会。大きな混乱なく終わったものの、感染予防対策の徹底については若干の課題が残った。感染拡大をめぐる状況は今後の大会運営にも影響を与えるため、県高野連は秋季県大会や来夏の県大会に向けて「皆で大会をつくるという思いで協力してほしい」と呼び掛けている。
 県高野連の高橋聡理事長は「大会の運営スタッフには感染予防対策について最高の働きをしてもらえた」と振り返った。徹底的な消毒作業に加え、観戦席への入場を威圧的に求めてくる市民に対して毅然(きぜん)と断る様子を見ての評価だという。
 ただ、選手の保護者以外には原則として観戦を許可していないにもかかわらず、スタンドに学校関係者でない人物がいたという情報も一部から上がっているといい、「子どもたちの手前、大人がルールを守らなければならないことは理解していただきたい」と苦言を呈した。
 大会は県高野連が作成した新型コロナウイルス感染対策ガイドラインにのっとり行われた。感染リスク回避のため、各チームには「ベンチ前で円陣を組んでの声出し自粛」「マウンドに集まった際にはグラブで口を覆うこと」などの対応を求め、多くのチームが飛沫(ひまつ)感染や接触感染に配慮した行動を取った。しかし、中にはいつも通り円陣を組んで気勢を上げるチームも見られた。
 9月に予定されている秋季県大会は、はるか夢、県営、黒石市営の3球場が会場となる。県高野連弘前地区の村田秀俊会長は「秋の大会も夏と同じ形式になると予想される。地区としても感染予防に知恵を絞らなければならないが、出場チームにも高い意識を持ってもらいたい」と協力を呼び掛けた。
【写真説明】ソーシャルディスタンスを意識しながら観戦する保護者ら=14日、ダイシンベースボールスタジアム(写真上)、得点後、接触感染予防のため、肘タッチで喜びを分かち合う選手=21日、はるか夢球場(写真下)

※詳しくは本紙紙面をご覧ください。