霊峰岩木山に五穀豊穣(ほうじょう)や家内安全を祈願する津軽最大の秋祭り「お山参詣」は今年、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、大幅に縮小されることが決まった。個人の参拝は可能とする一方、津軽一円の村落から、黄金色の御幣や大きな幟(のぼり)を手に一団が参詣する集団登拝(とはい)などは自粛を要請、今年は「サイギサイギ」の掛け声が響かない異例の年となる。「これからも大切なお祭りを守るため」。同神社は苦渋の決断を下した。
 今年は9月15~17日に予定しているが、岩木山神社はその内容について、神事は例年通り執り行い、個人での参詣、祈祷(きとう)、守札授与などは、郵送申し込みも含め可能とする一方、団体での参詣やご来光を見るための朔日(ついたち)山夜間登拝は自粛を要請。ただし日中の岩木山登拝は可能とするほか、ご来光は神社側でライブ配信を検討している。また県登山囃子(はやし)保存会代表者による奉納演奏は行うが、混雑を避けるため演奏時間や場所は公表しない。
 同神社によると昨年集団登拝を行ったのは15団体。これまでに神社側から自粛を要請したことは過去に記憶がないといい、お山参詣保存会事務局で岩木山神社禰宜の須藤典子さんは「参拝の方々の安全を考え、神様の下で感染者を出さないための決断」とし、「今年は特に、お参りできない人たちの分もしっかりと思いを伝えたい」と話した。今後は公式ホームページやSNSなどを使って情報発信を進めていく。
【写真説明】今年は集団登拝などについて自粛を要請する(写真は昨年のレッツウォークお山参詣の様子)

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