中泊町博物館で夏の企画展「中国四千年―拓本・版画・剪紙(せんし)の世界―」が開かれている。渓谷に刻まれた経典の拓本や皇女の墓の壁面図を写し取った貴重な拓本、旧正月に幸福や厄払いなどを願って飾られる年画(ねんが)、伝統的な切り絵細工の剪紙など紙の文化に焦点を当て、110点余りを展示している。
 青森市のNPO法人アートコアあおもりの協力を得て企画。個人収集家のコレクションを紹介した企画展の第8弾で9月13日まで開催する。
 入り口に展示されている「永泰公主墓石刻官女図(えいたいこうしゅぼせっこくかんじょず)」は、唐の4代皇帝中宗の第7皇女・永泰公主の墓の石室を飾る線刻画の拓本。永泰公主は祖母である即天武后の怒りを買って17歳で自ら命を絶ったという。墓室からは壁画や豪華な副装品が発見され、同拓本は2人の官女が繊細な線で刻まれていることがうかがえる。
 一方、50センチ四方の漢字の拓本が壁一面に並んでいるのは「泰山金剛経(たいざんこんごうきょう)」。道教の聖地の一つで世界遺産である泰山の渓谷に刻まれた経典を一字一字写し取ったもので、書家に珍重されているという。
 同館は月曜、祝日、第4木曜が定休日。
【写真説明】「泰山金剛経」の拓本の一部

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