県は新型コロナウイルスの影響で打撃を受けた県内宿泊業の支援と本県の観光需要の回復を目的に、県民限定で県内宿泊施設の宿泊プランを設定価格から1泊5500円引きで利用できる「あおもり宿泊キャンペーン」を7月から展開する。計223施設が総計1万人泊を販売。同3日から予約と販売がスタートする。
 キャンペーンは東日本大震災の復興支援で行った時と比べて、10倍の事業規模で実施。宿泊数は前回より5倍増やした。事業費は1億3668万円。
 参加施設は地域の魅力を生かした宿泊プランを作成し、県が客室数に応じて1施設に20万円か50万円を支払う仕組み。施設は県観光連盟や県旅館ホテル生活衛生同業組合などの構成員のほか、市町村からの推薦で募った。今回の参加施設は県内宿泊施設の約半分に当たる。
 津軽地域では中南が57施設、西北が24施設、東青が42施設参加。客室が9室以下の施設は20人泊、10室以上は50人泊を販売し、先着順で完売次第終了となる。最も安い施設では1000円台のプランがあり、連泊は2泊まで。
 7月3日から、施設名と連絡先が掲載された特設サイトを県の観光情報サイトに開設する。申し込みは施設に直接行い、最短で同10日からの宿泊が可能だ。県誘客交流課の松尾義人総括主幹は「今まで泊まったことがない施設を利用することで本県の新たな魅力を発見し、観光が潤うきっかけになれば」と意気込む。
 宿泊施設にとってはまさに“恵みの雨”となりそうだ。県旅館ホテル生活衛生同業組合の福士圭介理事長は「一番打撃を受けた地元資本の宿泊施設を主な参加施設としてくれたことはとてもありがたい」とし「宿泊だけではなく直接周辺観光施設での食事や土産品の購入などにつながるような支援もあればなおいいのでは」と語った。
 県観光連盟の高坂幹専務理事は「宿泊による経済効果は大きい。県外からの来客に備え、県にはいち早く観光需要の掘り起こしを今後もしてもらいたい」と話した。