マコモの苗を植えていく成田さん

 板柳町で、イネ科の多年草・マコモの栽培が今年も行われている。根元にできる肥大した茎や芽の部分「マコモタケ」は中華料理などに使われ、高級食材として扱われる。以前は町が特産化を目指していたが、10年ほど前に10軒程度だった生産者は、現在は2軒のみと苦しい状況。ただ栽培を続ける生産者によると、リピーターが増えるなど根強い人気があり、徐々に注目が高まっているようだ。
 板柳町で、イネ科の多年草・マコモの栽培が今年も行われている。根元にできる肥大した茎や芽の部分「マコモタケ」は中華料理などに使われ、高級食材として扱われる。以前は町が特産化を目指していたが、10年ほど前に10軒程度だった生産者は、現在は2軒のみと苦しい状況。ただ栽培を続ける生産者によると、リピーターが増えるなど根強い人気があり、にわかに注目が高まっているようだ。
 マコモは東アジア、東南アジアなどが原産地。15年ほど前、町と友好協定を結んでいる中国・北京市昌平区から苗をもらい、町内での栽培が始まった。以前は創作料理コンクールや児童の収穫体験なども催されていた。
 今年も5月下旬の苗の植栽から栽培作業がスタート。同町館野越の水田で栽培している成田洋剛さん(69)は昨年700キロ弱を収穫した。単価は1キロ当たり1000円ほどという。
 マコモが2メートル以上に成長する9月下旬から10月にかけてがマコモタケの収穫期だが、津軽地方で栽培が盛んなリンゴと時期がかぶる。旬の株を見極めながら収穫しなければならず、使える農薬も少ないなど栽培に手間がかかることが、普及が進まない理由として考えられる。健康飲料としてマコモ商品を扱う「リバーヴ」(宮城県)の担当者は「珍しい高級食材だが流通ルートがない」点も課題に挙げた。
 それでも成田さんが昨年、東京都での「東北復興大祭典なかの」にマコモタケを出品すると、約80キロを完売。5回目の出品となったが、リピーターが多く「一般的に知られてきたのかな」と手応えを語る。
 町の農産物直売所「とれたて市」では生鮮のマコモタケに加え、つくだ煮などの加工品を取り扱っており、一定の愛好者がいるという。今年は西目屋村の若手農家から、苗を分けてほしいとの申し出もあった。
 マコモは健康食品としても注目されており、成田さんも「新しい部分も使えないか」とし、今後は葉を粉末状にして加工品を試作することも考えているという。