「でる・そーれ」の組合員が手作りし販売しているミサオさん直伝の笹餅
笹餅の販売を知らせる看板と店前に並ぶ市民ら=28日、津軽五所川原駅前のコミュニティーカフェ

 五所川原市金木町の名物である「ミサオおばあちゃんの笹餅(ささもち)」。笹餅作り職人桑田ミサオさん(93)がテレビ番組で紹介された影響もあり、笹餅を販売している地元スーパーでは毎回完売する人気ぶりだ。ミサオさん直伝の味を継承する企業組合「でる・そーれ」が手作り、販売する笹餅も予約が絶えない。だが最近ミサオさんが体調を崩し、スーパーでの販売は休止中。関係者はミサオさんの回復を願い、笹餅の販売再開を心待ちにしている。
 同組合は津軽鉄道・津軽五所川原駅前で運営するコミュニティーカフェでミサオさん直伝の笹餅を作り、毎月第2・第4日曜日に販売している。新型コロナウイルスの影響で3月から営業を自粛していたが、6月14日に販売を再開。同日は開店して間もなく完売したため、以降は予約販売を基本にしている。
 28日も予約販売のみとしたが、直接購入しに訪れた市民らが開店前から並んだ。同組合は「せっかく来てもらって断るのは申し訳ない」と数量限定で当日販売もし、280個を完売。並んで購入したつがる市の男性(78)は「昔は自分たちで作ったもの。話題になっているので食べてみたかった。(買うことができて)ありがたい」と話した。
 笹餅を作って販売する後継者がほしい―とミサオさんからの打診を受けて味を引き継ぐ同組合。辻悦子理事は「まだまだミサオさんの味には程遠いかもしれないが、受け継いでいきたい」とし、「早く元気になってほしい」とミサオさんの回復を願った。
 一方“本家”ミサオさんの笹餅はスーパーストア金木タウンセンター店で毎週火曜日と土曜日に販売している。担当者によると、テレビ放映後は特に問い合わせや来店客が増加。ミサオさん本人に連絡する人や自宅を訪ねる人もいるといい、「ミサオさんは優しいから丁寧に対応している。その合間に笹の葉の調達や餅作りを1人でこなすのでハードに過ごしていたらしい。疲れもあるのでは」と推測した。
 同店はミサオさんから体調不良だという連絡があり、23日を最後に販売を休止中。担当者は「ミサオさんの体調が回復すれば7月11日から再開したい」とするが、現時点では未定。販売再開はホームページで知らせる。
 でる・そーれの7月分の予約販売は既に終了。8月以降の予約、問い合わせは(電話0173―34―3971)へ。