コロナ禍の中、取引先がキャンペーンで支援を行っているオリテック青森
キャンペーンの商品イメージ(右から無地グレー、ピンストライプネイビー、無地ブラック)

 コロナ禍で苦境にある県内の縫製会社を支援しようと、カスタムオーダーアパレルブランドを展開する「FABRIC TOKYO」(本社東京都、森雄一郎代表取締役)が、支援キャンペーンを行っている。同社と取引のある田舎館村の「オリジナルテクノロジー」(オリテック青森、吉村雅隆代表取締役)が縫製する限定商品「HELP THE FACTORY」で得られる利益を、すべてオリテック青森に還元する。春夏物の繁忙期とコロナ禍が重なった縫製業の支援の一つの形として注目される。
 オリテック青森は、昨年9月に県内工場と本社機能を田舎館村の旧光田寺小学校に集約。同社がこれまで蓄積してきた高い技術と、体育館などの校舎を生かした最新設備の導入で、地域に密着した縫製工場を目指している。
 だが、コロナ禍を受けて5月の受注量は例年の半分以下にまで落ち込む厳しい環境に。同社は従業員を半分ずつ交代で出勤するシフトの変更や休業日を増やすなどして対応。グループ工場全体では新たにマスクや医療用ガウンを受注し、急場をしのいできた。
 6月に入り、生産は徐々に回復に向かっているが、オーダースーツは3~5月が春夏物の需要期のため、コロナ禍は大きな打撃となった。
 FABRIC TOKYOは創業時からの取引企業であるオリテック青森を支援しようと、新キャンペーン「HELP THE FACTORY」を立ち上げ、12日に販売を開始した。在庫のまま行き場のない生地を同社のオーダーメードの仕組みを活用して販売するもので、生地は3種類(各200着限定)。オーダースーツは5万2800円、同ジャケットは3万8500円(いずれも税込み)で提供する。今回の企画では、工場に支払う工賃に加え、得られる利益は、すべてオリテック青森に還元されるという。
 支援についてFABRIC TOKYOは「(オリテック青森は)一緒にブランドを作ってきた大切な存在。今後も無くてはならないパートナーのため、この難局をできる限り支援したい」とコメント。オリテック青森も「オーダーメードという前もって作り置きできない仕組みなので、(コロナ禍の)マイナス分を取り戻そうと思っても難しい部分があり、今回の支援は非常にありがたい。実績のある技術を発揮する場が失われていたので、それをお届けできるのがうれしい」としている。
 注文方法は「FABRIC TOKYO」を初めて利用する場合は、同社サイトなどで会員登録が必要。会員は商品ページから注文できる。期間は8月2日まで。