パソコンを通じて本県への移住希望者らと話す佐藤さん(左)と県職員

 首都圏などで行う移住促進イベントの代替として、県は27日、初のオンライン移住イベント「あおもり暮らしまるごとオンライン」を開催した。ビデオ会議システム「Zoom」を利用し、他県から県内に移り住み就農した農家らが、移住希望者に農業の魅力や就農の課題などを語った。
 例年であれば県職員が首都圏に出向き、仕事や暮らし方、住居などについての情報を一同に提供するイベントを開催していたが、今年は新型コロナウイルスの影響で県庁を発信拠点とし、オンラインで開催した。
 農業に関するセミナーでは、神奈川県出身で黒石市に移住し野菜を栽培している山田広治さん(49)と、黒石市で農業法人を営む佐藤拓郎さん(38)が、本県に移住を希望している首都圏在住者ら15人に向けて講演。
 自営就農には農地や機械などの「目に見える資産」と栽培技術や経営ノウハウなどの「目に見えない資産」の二つが必要とし、自営のハードルが高ければ農業法人への就職も手段の一つであると説明した。
 山田さんは他県の農業法人の独立支援プログラムを受けた後、レタスの栽培適地を探して本県に移住し、住宅は行政を通じて空き家を紹介してもらったという参加者に向けて「土地とお金は信用が無ければ借りることができない信用をいかに担保できるかが大切」とアドバイスした
 実家の農家を継ぎ、法人化させた佐藤さんは「栽培や販路開拓に向けた営業など頑張った分が数字として表れるのが農業の魅力」と語った。