「オンラインで家族と繋がろう!プロジェクト」をPRする比内理事長(右)と中村委員長

 弘前市内の高齢者施設を対象に、弘前青年会議所(比内理佑理事長)は26日、タブレット端末などを使った「オンライン面会」のサポート事業を始めた。新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言は解除されたものの、多くの高齢者施設ではいまだ家族との面会制限が続く中、地元の高齢者を元気づけようという取り組み。施設スタッフ向けのオンライン面会勉強会をはじめ、施設利用者が楽しめるオンラインでの弘前ねぷたの動画配信、ヨガレッスンの生配信も予定している。
 事業は「オンラインで家族と繋(つな)がろう!プロジェクト」と銘打った弘前青年会議所の独自事業。同会議所のまつりのこころ継承委員会(中村浩樹委員長)が企画した。
 多くの高齢者施設で家族との面会の制限や中止が続く中、施設側へオンライン面会の環境を整える手助けをすることで、高齢の入所者を心配する家族に顔色や表情を確認してもらったり、入所者に家族の顔を見てもらったりして、少しでも安心してもらおうという試みだ。
 同会議所が市内の高齢者施設を対象にヒアリングを重ねたところ、「電話だけでなく顔を見て話したい」「面会できずに残念」といった入所者の声が多いことが分かり、事業を企画した。
 オンライン面会勉強会(7月17、18日)は、中村委員長が講師を務め、ビデオ会議システム「Zoom」について、家族側と施設側に合った2種類のマニュアルで使い方を解説する。さらに、施設利用者向けに弘前ねぷた動画配信を全4回(7月21日、8月4、18日、9月8日)予定。高齢者でも取り組みやすい、座りながらできるヨガレッスン(7月27日、8月28日)も同会議所会員の協力を得て生配信する。
 機材がない場合は、同会議所が多機能携帯端末「iPad(アイパッド)」など計8台を無償で貸し出し、9月30日までは電話でのサポートも実施する。
 比内理事長は「入所者や家族の気持ちを和らげることが事業の目的。併せて新型コロナの第2波が来た時などに備える意味で、オンライン面会の方法を広められたら」と効果を期待した。
 弘前ねぷたまつりが中止となり、同会議所でも津軽剛情張大太鼓の運行ができなくなったことを踏まえ、中村委員長は「イベントが相次いで中止になる中、祭りの雰囲気を楽しんでいただき、来年こそは祭りを生で見られるようにとの思いを込めている」と話した。
 面会勉強会は弘前市のヒロロで開くが、オンラインでの参加も可能。同プロジェクトの参加者募集期間は26日~7月10日。参加費は無料だが、申し込みが必要。問い合わせは弘前青年会議所(電話0172―34―4458、ファクス0172―34―4497、Eメールinfo@hirosaki-jc.com)へ。