弘南鉄道(本社平川市、船越弘造社長)の2019年度の旅客運輸収入、輸送人員がともに前年度に比べて減少し、経常損益は6586万7000円の赤字となったことが26日、分かった。赤字は9年連続。新型コロナウイルス感染拡大を受けた学校休校による定期券の払い戻しや利用者の減少などが影響し、今後も厳しい状況が続く見通しだ。
 同日開催した第109期定時株主総会で同社が明らかにした。総会では19年度計算書類の1議案を審議、原案通り承認した。
 同社によると、輸送人員は弘南線が前年度比2・8%減の125万2267人、大鰐線は同8・4%減の39万9208人で、両線合わせて同4・2%(7万2493人)減。旅客運輸収入は弘南線が同3・6%減の2億5263万9000円、大鰐線は同10・8%減の7028万2000円となった。イベント列車や鉄道グッズ販売、PR活動や経費削減にも努めたが、総営業収入は同4・8%(1819万9000円)減となった。
 船越社長はあいさつで「新型コロナの影響でこれまで経験したことのない状況に陥っている。今後も安全対策の構築と旅客サービス向上を図りながら、省力化や経費節減など実施し健全経営を目指す」と強調した。