津軽塗のモザイクアートで制作する、満開の桜がライトアップされた夜の西濠(イメージ画像)
櫻田市長(右)に目録を手渡す高橋ガバナー(右から2人目)

 ライオンズクラブ国際協会332―A地区(高橋重則ガバナー)は26日、新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止となった今年の弘前さくらまつりを「幻の100回目」として記憶にとどめるため、津軽塗でモニュメントを制作し、弘前市に寄贈すると発表した。モザイクアートで弘前公園西濠の桜を描き、津軽塗の新たな表現を目指すもので、年内完成を目指す。
 同地区は新型コロナの影響により、市内で今年開催予定だった66回年次大会を中止したが、市民の記憶に刻まれる同大会記念事業を実施しようと、モニュメント制作を決定。市が支援する「津軽塗後継者育成事業」で研修を終えた若手職人数人に制作を依頼する。
 モニュメントは縦1メートル、横1・8メートル程度のパネル状。小さな六角パーツ一つ一つにさまざまな色の津軽塗を施し、組み合わせることで図柄を表現するモザイクアートとする。幻の100回目を象徴する桜は市民になじみ深い西濠とし、今年見られなかったライトアップ場面を描くという。
 同地区の高橋ガバナーら6人は26日、弘前市役所に櫻田宏市長を訪ね、モニュメントの目録を贈呈。高橋ガバナーは「多くの人が安心して観光できる日の訪れを願い、さくらまつり101回目に向かいたい」と述べた。櫻田市長は「新たな100年先に向かう特別な年として市民の記憶に残れば」と感謝した。
 モニュメントはこれから本格的な制作作業に入り、完成後は市役所内設置も検討されている。津軽塗のモザイクアート表現を発案したイシオカ工芸(弘前市)の石岡健一専務は「津軽塗として前代未聞のユニークな作品になると思う。挑戦する若手職人たちの意欲も高く、今後の様子が楽しみ」と話した。