「落ちないリンゴ」の剪定枝染めの糸で文様を刺した名刺入れ

 弘前市土手町のセレクトショップ「A.select(エーセレクト)」が、新型コロナウイルスに立ち向かうビジネスパーソンを応援する思いを込めた、こぎん刺しの名刺入れを販売している。“落ちないリンゴ”の剪定(せんてい)枝で染めた糸を使い、縁起物とされるトンボの文様を刺したもの。同店の佐藤秀子代表は「名刺入れは常に目に付く物。特別なアイテムで気持ちの支えにしてもらいたい」としている。
 同店が展開するこぎん刺しオリジナルブランド「Kogin de jewel」の商品。経済の停滞を強いられているコロナ禍が、津軽地域のリンゴ産業に大打撃を与えた1991年の台風19号の印象に重なったという佐藤代表。当時、被害を免れた果実を縁起物として販売して起死回生を図った藤崎町の有限会社「落ちないりんご」にあやかり、同社を介して集めたリンゴの剪定枝で染めた糸をアイテムに使おうと考えた。
 前にのみ進むことから「勝ち虫」の縁起があるトンボ柄の文様を施し、「未来が輝くように」とラメ糸もあしらった。「着眼点を変えたことで息を吹き返した当時のことを今に伝えたい。名刺入れは肌身離さず、人の目にも付く物なので原動力になるのではと思う。難局に挑戦する経営者や働き手の気持ちの支えになれば」と佐藤代表。
 同じ糸を用いて岩木山を表現した文様のものも用意した。内側は牛革製。生地の色は希望のものを選べる。価格は1万8000円(税別)で納期は1カ月程度。問い合わせは同店(電話0172―34―2248)へ。