立佞武多の館へのモザイク壁画展示を喜ぶ、五所川原高校定時制の生徒ら

 五所川原市の立佞武多の館(菊池忠館長)は、新型コロナウイルス感染症の収束により平穏な社会が戻ることを願って五所川原高校定時制の生徒らが手掛けた「立佞武多モザイク壁画」を展示している。展示状況を確認した生徒会役員らは「自分たちの作品が皆さんに見てもらえる」と喜んだ。
 モザイク壁画の制作は2001年から毎年続けている。大きさは縦6メートル、横4メートルで、20回目の節目に当たる今年は本来なら夏の新作大型立佞武多となる予定だった「暫」の下絵を題材にした。
 今月上旬から定時制の全校生徒23人が、2・5センチ四方の8色の方眼紙を用い、3万1500升分を制作してきたが、新型コロナの影響で7月中旬に予定していた文化祭が中止を余儀なくされ、公開の場が失われるところだった。
 一方、同館も新型コロナ禍の打撃を受けていたが、五所川原立佞武多を通じた平穏な社会の実現を目指し、文化祭に代わる展示場所を探していた同校の打診を快諾した。
 23日、鈴木邦子教頭の引率で生徒会長の松江椿さんと副生徒会長の櫻庭美倭子さん、山本凛音さん(いずれも3年)の3人が来館し、多目的ホールに鎮座する壁画の様子を確認。松江さんは「本当なら文化祭でも飾りたかったが、自分たちの作品を飾ってくれる場を与えていただき、感謝している」と笑顔を見せた。
 同館の石川マミ子マネージャーは「今年はコロナ禍で残念なことになったが、こういう状況の中で生徒さんが制作した力作を、いつでも見られるような形で展示でき良かった」と話した。
 展示期間はおおむね1年間を予定している。