「ふらいんぐうぃっち」第9巻の表紙

 漫画で“弘前の夏”を楽しんで―。弘前市の漫画家石塚千尋さんが手掛ける漫画「ふらいんぐうぃっち」の最新巻である第9巻には、弘前ねぷたまつりを題材にした回が収録されている。石塚さんは「弘前ねぷたまつりが中止になってしまったこの年だからこそ、漫画で祭りの雰囲気を味わってもらえれば」と同巻に込めた思いを語った。
 「ふらいんぐうぃっち」は弘前市に暮らす主人公たちの日常を描いた作品で、講談社発行の月刊誌「別冊少年マガジン」で連載されている。弘前ねぷたまつりの回は昨年夏ごろ、同誌に掲載された第50~51話。
 石塚さんは「小さい頃から親しんできた祭りなので気合を入れて描いたが、あの時は祭りが中止になるとは思わなかった」と振り返る。
 弘前ねぷたまつりの回は、迫力ある扇ねぷたや観光客らでごった返す街の描写に思わず心が“じゃわめいて”しまうほどの出来栄えで、石塚さんは「背景を担当したアシスタントが『楽しすぎて、描きすぎちゃいました』と言うほど細かく丁寧に描いているので、祭りの臨場感は再現できているのでは」と満足げに話す。
 同巻は9日発行。10日には通販サイト「Amazon」の新着少年コミックの売り上げランキングで3位に上り、発売に合わせ漫画情報サイト「アル」に載せた石塚さん監修の「津軽弁で挑戦!ふらいんぐうぃっちクイズ」も、県内外のファンらに好評だという。
 来年夏には第10巻が刊行される予定。2012年から本作を手掛けている石塚さんは、「アニメ化など本作を手掛けてからありがたいことばかり。ここまで続けられたのも、応援してくれる読者と活動を支えてくれる人たちのおかげ。第10巻の節目には面白い企画をやり、皆さんと喜びを分かち合いたい」と意欲を示した。
 「ふらいんぐうぃっち」第9巻は税別450円。全国の書店などで扱っている。

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