鯵ケ沢役場正面に掲示された横断幕とポスター

 ありがとう! わさお―。今月8日に死亡した鯵ケ沢町の人気犬「わさお」による貢献をたたえ、町は22日、町役場に感謝の気持ちを示す横断幕を掲示するとともに、同日までに町内商店・飲食店などにポスターを配布した。掲示に合わせセレモニーが開かれ、関係者が思いを語った。わさおに関しては、今夏にも「送る会」が予定されているほか、町も「功績を後世に残す記念となる、有形のもの」(平田衛町長)を作る考えを示している。
 わさおの貢献にはテレビや映画、ネットを通じた町の知名度アップや観光、各種グッズの販売などによる億単位の経済効果がある。町はこれらを鑑み横断幕の掲示とポスター作成を決定した。
 横断幕には、わさおの写真と「ありがとう‼ わさお」「キミは町のヒーロー」のメッセージを添えた。大きさは横4・5メートル、縦1メートルで年末まで掲示予定。ポスターは海辺にたたずむわさおのアップ写真を使い、「わさお ありがとう。思い出はずっと胸に。」と感謝の言葉が入る。大きさはB2判で、19日から商店や飲食店などに配布、掲示されている。メッセージはいずれも若手職員が考案した。
 平田町長と杉澤廉晴町観光協会長、飼い主の菊谷忠光さん(町議)、わさおプロジェクトの工藤健代表が出席したセレモニーでは、除幕して横断幕が姿を見せると、町職員ら約50人が一斉に拍手。菊谷さんは「わさおに生き続けてほしかったという皆さんの気持ちが伝わってくる」工藤代表も「わさおがみんなの心に残っておりすごいと思った」など思いを語った
 ポスターを店内に掲示した、役場近くで喫茶店「穂高」を営む斎藤勝さん(63)は「反応がとても良く、『譲ってほしい』という人もいた。この表情は幸せな一生だったのでしょうね」と話した。